デザイン業界で働く山田美奈が、仕事・復縁・結婚…人生のいろんな“揺れ”を乗り越えながら、「整えること」について考えるブログ。 感性と現実の狭間から、等身大のことばで綴っています。
デザイン業界で働く私、山田美奈は、日々「整える」という行為と向き合っています。 レイアウトを整えることと、人との“縁”を整えることは、実はとても似ています。 どちらも余白が必要で、不要な線は引き直し、必要な線は濃くしていく。 そんな視点から、いまの日本で根強く続く「縁結び」と「縁切り」の文化を見つめてみました。
晩婚化が進む昨今であるが、それ故にこそなのか縁結びの願掛けが盛んに行われている。関東周辺ではパワースポット巡りが目立ち、週末になると縁結びにご利益のある寺社は女性で長蛇の列という。その最たるものが東京都千代田区飯田橋にある東京大神宮(旧日比谷大神宮)である。こうした縁結びの願掛けがあれば、他方では男女の縁を切りたい、数多のしがらみを断ちたいという縁切りの願掛けもあり、こちらも負けず劣らず盛んである。
松崎憲三; マツザキケンゾウ. <付録> 縁結び・縁切り習俗の現在 (講演要旨). 民俗文化 No. 29 (2017. 10), 2017, 29: 423-429.
東京大神宮──まるで“縁”を求める心がそこに吸い寄せられるように、週末には長い列ができます。 デザインの仕事をしていると、人が何かに並ぶ理由を考えることがありますが、縁結びの場合は明らかに「期待」と「願い」という感情的価値が原動力になっています。
そして興味深いのは、縁を結びたい人と、縁を切りたい人が同じくらい多いという事実。 “つながりたい”と“離れたい”──この強烈な対比は、人間関係の難しさそのものです。 私自身、デザインと同じように、感情の線をどこで区切るか、どこで繋ぎ直すかを迷った経験があります。 だからこそ、この文化が今も息づいていることに深く納得してしまうのです。
一見、縁切りと復縁はまったく逆の行為に思えます。 しかし、占い師の多くは「どちらも本質的には“心の浄化”である」と語ります。 タロットや霊感リーディングにおいて、縁切りとは“不要な執着を手放すための儀式”。 一方、再接続の占いとは、“純粋な想いを再確認し、もう一度縁を整えるための儀式”なのです。
前の彼との“縁切り”を占う? それとも再接続? 占い師が語る分岐点
この引用にある「心の浄化」という言葉は、デザインの世界でもとても大切な概念です。 余計な装飾を削る、線を間引く、色を整理する──それはすべて“浄化”のプロセス。 そして人の縁も同じで、 手放すことも、つなぐことも、どちらも“整える”という一点でつながっている。
復縁を望むとき、単なる未練ではなく「もう一度つながる価値があるか」を静かに見つめる時間が生まれます。 逆に縁切りを望むときは、「自分を守るために不要な線を消す」勇気が必要です。 デザインでも恋愛でも、線を引くことと消すことはセットであり、どちらか一方では完成しません。
SNSやAIが普及し、いつでも誰かとつながれる時代になったからこそ、“本当につながるべき相手”を選ぶことは難しくなりました。 私自身、日々の仕事の中で「この線は本当に必要?」と何度も確認しますが、 人間関係も同じで、 濃すぎる線は心を圧迫し、薄すぎる線は不安を招く。
縁結びの列が生まれ、縁切りの願いが絶えない背景には、 “線の太さを自分で決めることの難しさ”があるように思えます。 だからこそ、人は神社や占いという外部の力を借りて、自分の線を整えたくなるのかもしれません。
縁結びも縁切りも、誰かに頼る儀式のようでいて、実は自分の内側を整える行為です。 そしてそれは、私が日々向き合う“デザイン”という仕事そのもの。 線の配置を見直し、余白をつくり、色を整える── 人間関係も同じように、 自分の感性を整え、自分の人生を美しくレイアウトすることが大切なのだと思います。
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